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Arabia Felix ・Ⅱ!
2008年9月23日  前回のレポで街の雰囲気を、わかっていただこうかと、詳細に街の写真をアップしたのですが、日頃お世話になってる皆様より、怖い・・・というお言葉を頂戴してしまいました。皆様を怖がらせるつもりは毛頭ございませんが・・・・・・街の雰囲気はやはり、インパクトが強すぎたでしょうか・・・??      本日は、世界遺産の旧市街をご覧頂き、少しでも皆様に興味を持っていただき、Arabia Felixと褒め称えられるこの街の雰囲気を、感じていただければ幸いです。       さて、前回、今回と、冒頭のタイトルに致しました、Arabia Felixのフレーズ。すでにお気づきと思いますが、いつもとんちんかんなタイトルばかりつける自由人ブログ。今回も訳のわからないタイトルで、皆様、戸惑われたのではないかと推察いたしますが、 私は、このフレーズをとても気に入っていて、どっかに使ってやろうと思っていました。 実は前回御紹介させていただこうと思ったのですが、いろいろなことを書いていたら、あまりにも内容が長くなってしまい、今回のご説明と相成ってしまいました。少々お付き合いを頂ければ幸いです。     遠い昔のことです。アラビアには3っつの国がありました。   ひとつめは「砂のアラビア」現在のサウジアラビアを中心とした広大な砂漠にあった国。   ふたつめは「岩のアラビア」現在のヨルダン・シリアを中心とした巨大な岩山が密集した地域にあった国。   みっつめが「幸福のアラビア(Arabia Felix)」アラビア半島の最南端にあった国。つまりイエメンのことです。この国が、かつてシバ王国と言われていたとき、欧州の国の人々は、羨望と憧憬の念を込めて、幸福のアラビアと呼んだそうです。     海のシルクロードと呼ばれたこの地は、海洋貿易国となって、様々な品物の中継地となり、富が流れ込み、繁栄の一途をたどったそうです。スパイス・食品・絹・宝石・貴金属・・・・・無いものは無い!!と言われるほどに栄えた、首都サナアの市場は活気に満ちあふれ、莫大な利益を生み、さらに活気がみなぎる、好転回を見せ続けていました。   しかし、月日は流れ、海洋航路からハズレ、外敵からの支配や統治を受け、紛争による国土の南北分断という哀しい歴史もあり、国内に絶えず紛争が巻き起こり、かつての繁栄は何処へ・・・・困窮の歴史をたどったこの国は、また、他のアラブ諸国と違って、アラブの最大の恵みである、オイルマネーの恩恵にも預かれず、この国の現状を残念ながら、                     アラブの最貧国                  と揶揄する声も少なくありません。     しかし、人が住み続けて3000年と言われるサナア旧市街は、Arabia Felixと言われた頃から、最貧国と言われる現在でも、街ごと博物館!!と言われる、古来より変らない独特の高層建築が建ち並び、1986年には世界文化遺産に認定されています。        さて前回、30分かけて、ひとりで旧市街まで歩いてきた自由人。リアル・アラビアンナイトの街並。サナア旧市街に潜入してみたいと思います。            前回御紹介したバーバル・ヤマンからの俯瞰写真。真ん中あたりに、横断幕がかかげられているのがおわかりでしょうか??ここが、スーク、いわゆる市場の入り口。      下に降りてみました。無数の商品と、向こうに広がる独特の建物です。          露天は別として、建物にご注目願います。イエメン建築の特徴は、建物の造りは、石積みと煉瓦積みの組み合わせなので、         完全なる四角形または円柱であること。          となっています。煉瓦は、日干し煉瓦と言われる、茶色の独特な色。石と煉瓦を積み上げただけの、質素な造りであるものの、地震がないこの国では、充分な耐用年数を持ち続けることが出来て、平均築年数は、200~300年。中には1000年以上前につくられた建物もあるそうです。また、建物は平均して、4~5階建てですが、高層建築も珍しくなく、サナアのキャッチフレーズに、世界最古の摩天楼都市と言うのがありますが、築年数がかなり古い7~8階建てから、中には10階建ての建物も普通に存在するそうです。   サナア旧市街は、城壁に囲まれた1.5㎞四方におよそ9000もの建物が、立錐の余地無く林立し、およそ6万人の人が住んでいます。四角だからこそここまで、規則正しく建ち並びます。隣と壁を共有しているんじゃないかと思うくらい、建物はくっついて立ってるようです。          建物のアップ撮影です。白い色の目地は漆喰で塗られています。幾何学的な独特の文様を表していますが、元々は防水の意味で漆喰を使っていました。  イエメン建築の特徴の一つに窓があります。 上の写真を見ていただくとおわかりかと思いますが、普通の窓、いわゆる開けること、開放することの出来る窓は、木製或いはアルミなどのサッシが取り付けられていますが、その窓の上に、半円形或いは楕円形など、特徴を凝らした、もう一つの窓が必ずついています。つまり上下の窓でワンセットのような形で、その廻りを漆喰で美しくデザインしています。  この半円形或いは楕円形の窓のことを、                    カマリア窓                  と申します。 カマリア窓は開けることが出来ません。外光を取り入れる、明かり取り用の窓です。その代わり、色とりどりのガラスが、美しくデザインされはめ込まれています。ステンドグラスだと思っていただければよろしいと思います。   ステンドグラスと言っても、キリスト教の教会のように絵柄があるわけではなく、あくまでも、色とりどりのガラスがはめ込まれているだけです。   イエメン建築には、必ずと言っていいほど、このカマリア窓がくっついています。実用性もあるのでしょうが、やはり美観上強烈なインパクトがあります(^_^)v室内から見るとどうなるか??というのは一般のお宅に入らないと確認できないのですが、こんな写真を載せてみました・・・・           私の泊まったホテルの部屋です。カーテンちゃんとめくって撮影すれば良かったのですが・・・・ご容赦をm(_ _)mサッシがあって、その上にカマリア窓がついています。青・黄色・グリーン・・などで美しくデコレートされているのがおわかりでしょうか??    旧市街の建物の外装は、茶色の日干し煉瓦と、窓と、窓を縁取る漆喰の目地。この3っつしかない造りなのですが、何とも言えない美しい景観を生み出しています。    旧市街で、見回すとすべてが、この建物なんですよ。単調な造りなんですけど、建物によって、漆喰のデザインが微妙に違い、本当に綺麗だな~って思いながら眺めていましたよ。    イエメン建築の建物内部は、後日他の場所で中に入ることが出来たので、そのときにでも御紹介できればと思っています。    いくつか旧市街の風景を・・・・・・         旧市街には車も乗り入れ可能です。かなり狭い路地まで平気で入ってくるので驚きます(@_@)        手前に女性が写ってしまっていますね。注意はしていたのですが・・・・・イスラムの国では、女性の撮影は厳禁!!男性撮影も一言断らないと写すのは失礼に当たります。風景の中にどうしても写り込んでしまうのは、何卒ご容赦いただきたいものですが、人物撮影には本当に気を遣いました・・・・しかし、この国では当然のことです。女性の外出スタイルがおわかりになっていただけるでしょうか??アバヤと言われる黒いマントで、目だけ出しておられ、頭よりすっぽりとお召しになっています。勿論、よそ者がじろじろ眺めるなど、無礼な行為は当然ですが控えておりましたが、この国は、サウジアラビアと並んで、イスラムの戒律の厳しい国。女性への制約もことのほか多いようでした。                       イエメン建築の特徴には、外敵からの防御の意味もあります。           わかりづらいとは思いますが、建物の外壁にご注目願います。低層部、つまり1~2階部分は、石積みであり、高層部、3階より上部分は煉瓦積みとなっているのが、何となくご覧頂けるでしょうか?? 低層部分は、外敵の侵入に耐えうるように、頑丈な石で組み上げ高層部分は、居住スペースのため、煉瓦で積み上げたそうです。1階には頑丈な扉を取り付け、有事の場合には、3階以上に立てこもる。イエメン建築のほとんどは、居住スペースを3階以上に設け、1~2階は、飼料&食材倉庫やかつては家畜そのものを飼っていたそうです。イエメン建築の建物は、居住用とともに要塞(砦)の意味も兼ねていたようです。        かなり頑丈なドアが見て取れます。カマリア窓も大きいですね。        以前ご覧頂いた写真です。   昼なお暗い路地ばかり、無限に広がる茶色の煉瓦の建物。ここを曲がると果たして何処へ行くのか・・・・・すれ違う人は皆、好奇の目で自分を見て通り過ぎてゆく。美しい建物の間を縫って建物を見上げ、歩き続ける自分がいました。自分は何処にいるのか?いつの時代にいるのか??人々の衣装、風景、言葉・・・・・迷宮の世界に迷い込んだような・・・・・・     古来より面々と受け継がれる生活がここにはありました。                   予備知識がほとんど無しで飛び込んだ世界遺産のサナア旧市街ですが、これらの風景は、決して復元されたのではなく、気の遠くなるほどの昔から変らない風景であり、今でも普通に人々の生活が営まれていることに驚くとともに感動を覚えます。      旧市街を取り囲む城壁と最古の摩天楼都市の全景です。少し離れた場所から撮影してみました。       無数に林立する四角い建物群。鮮やかな茶色の建物は、幸福のアラビアと言われた頃から、変らぬ風景です。                 本当に美しい街並ですよ(^_^)v                            信じられない風景だった・・・こんな世界もあるんだって思った・・・・                旧市街探訪はまだ続きます・・・・          ** TO BE CONTINUED **                                
http://oozoranokanata.blog.so-net.ne.jp/2008-10-21

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