健康な暮らしをサポートし肥満や生活習慣病を招く食生活の改善などについて多く記載しています。
Te amo 2話スラム 俺の住むスラム街では幾つかの決まりがある。一つはこのスラムの人間同士で争わない事。盗みやケンカはもちろん、隣人の妻や旦那に手を出してはならない。その他には仲間を裏切らない事。と言うより、子供のころから仲間と力を合わせなければ、このスラムでは生きていけない。そして家族を愛する事。旦那は妻を、妻は旦那を、子供は親を、親は子供を愛する。これらの当り前の事がスラムでは決まりとなる。 俺は妻と息子の3人暮らしだ。妻のお腹の中には新しい家族が宿っている。貧しいながらも幸せな家庭を築き上げた。ただ家族が増えれば今の貧しさに拍車を掛ける。そこで妻や子供のために少しでも収入が高い職を探し始めた。 スラム街の仲間で最近ボディガードの仕事を始めたジョンは高収入を得ているという。俺はジョンの家を訪ねた。「よう。マンゴーが安く手に入ったから持ってきた。」ジョンと俺は幼馴染みだ。歳も近く気心の知れたヤツだ。「おう、マリオか。いつも悪いな。ビールでも飲むか?」「ああ。」ジョンは手作りの木製椅子から立ち上がり、冷えていない2本のビール缶を手に取った。俺は小さなパイプ椅子に座った。「はいよ!」「わりーな。」マンゴーをテーブルに置き、ジョンと俺はビールで乾杯した。 始めは他愛ない話をした。スラムでは病気の話か金の話だ。頃合いをみて、「ところでボディガードの仕事見つけたんだって?」俺は直球に投げかけた。この一言だけでジョンは俺の心内を見透かすだろう。ジョンは一口ビールを含み、「・・・お前のカミさん、妊んでるんだって!?」俺もビールを一口含み、「ああ。」ジョンはビール缶をテーブルに置き、そのビール缶の淵をなぞりながら考え込んでいる様子だった。「分かった!明日ボスに聞いてみるよ。紹介出来るかはそれからだ。」俺はビールを一気に飲み干し、「ああ、頼む。」飲み干したビール缶をテーブルに置くとジョンは綺麗に缶を潰した。それが明日の糧となる。「それからボスは日本人だ。特に問題ないだろ?」「もちろん!!」俺は小さなパイプ椅子から立ち上がり、ジョンの家を出ようとした時に後ろを振り返った。「その日本人の名前は?」ジョンは少し躊躇いながら、「Mr,コバヤシだ。」←ポチっと押してね!
http://show-setsu.blog.so-net.ne.jp/2008-10-21